こんにちは。駆け出しエンジニアのわっしーです。
GQuuuuuuX見ていますか?
実は僕はファーストガンダムを何度も見ている、ガンダムオタクなのです。
ということで、もちろん機動戦士ガンダムGQuuuuuuXを見ているのですが、これが退屈なんですよ。
2話のファーストのIFの世界線の話はかなり良かったですし、シャリアブルをはじめとしたサブキャラの登場もアツイです。
しかし、その後はクランバトルというふさげた話が長く、物語にガンダムらしさがないですよ。
ですが、11話を見て、GQuuuuuuXの捉え方が変わったので、そこをお伝えできればなと思います。
なぜ、GQuuuuuuXは退屈なのか
ガンダムオタクの僕にとって、ガンダムの面白さはリアリティのあるSF世界の中で魅力的な大人達と関わり、青年が成長していくところです。
重要なのは、ロボットが魅力的なこと、主人公が喪失を乗り越えて成長すること、そして、視聴者が違和感なく主人公達に共感して感情移入できることです。
SFという突拍子もない話のなかで、共感を生じさせるために、ファーストガンダムはかなりリアリティのある物語展開となっています。
アムロは初めは怒りに任せてガンダムに乗って戦いましたが、疲れや恐怖からガンダムに乗ることを避けるようになります。そこで、ブライト艦長は有名なビンタをするとともに(これはアムロの改心へは関係ない気がする)、お前はシャアを越えられると思っていたと伝えます。仲間からの信頼や強敵への闘争心に背を押されてアムロは再びガンダムに乗れるようになります。アムロの変化はリアリティがあり、共感・感情移入ができます。
また、ザクを期待性能で圧倒したガンダムが1年戦争後半は新規開発された相手MSに性能で負けるようになり、技術的なアップグレードを経て(アムロの能力はもちろんですが)、相手の最新型MS・MAを再び圧倒するという流れもリアリティがあります。
しかし、特にマチュ達の時代のGQuuuuuuXにはリアリティがありません。なので退屈です。
例えば、違法賭博であるクランバトルですが、多々ある違法賭博のなかでクランバトルが採用されるのが意味不明です。参加チームの初期投資もバトル修繕費もかなり高額でしょうし、主催者にそれほどお金が集まる仕組みとも思えず、無駄にハイリスクなだけの賭け事になっています。ラスベガスへ行ったほうがいいに決まっています。ポーカーなどの賭け事は参加者・主催者ともに初期投資が抑えられているのが基本ですので。
また、街中でGQuuuuuuXが暴れ、マチュが犯人として指名手配されましたが、軍警やその他市民はGQuuuuuuXがキケロガに捕捉されたことを知っているはずで、行方不明が通用するわけないですよね。また、マチュがシャロンの薔薇を見つける話は、うまくいきすぎです。
そのうえ、主人公マチュの行動原理が理解できず、全く共感できないのです。後先考えずに行動しすぎ、シャリアブルに何度か捕まっているのに懐きすぎているなどなど。
ただ、マチュが理解不能なのには明確な理由があって、監督世代から見たZ世代の表現であり、だからこそ自由奔放すぎる(+ストーリーが綺麗になるように都合よく動かしている)のではないかと考えています。
ストーリーが退屈なため、これはなぜガンダムなのだろうかと疑問が湧いてきます。ガンダムの肝である深淵なストーリーとはせずに、ただただガンダムという看板だけで視聴者を集めようという戦略なのでしょうか。
明らかなエヴァのオマージュについて
そんな、退屈なGQuuuuuuXですが、過去のサブキャラのエモい登場に期待して見続けていたら、8話あたりから様子が変わってきました。この章は明確にネタバレを含みますので、避けたい方は次の章から読んでください。
途中から戦争状態となっていくのは、彗星の魔女と同じですが、明らかに違うのが、エヴァオマージュです。
例えば、ジフレドの登場シーンや、ジフレドがパイロットがいないのに勝手に動き出すところ、シャロンの薔薇という厨二病的な用語があります。
そして、シン・エヴァンゲリオンと同じく、パラレルワールドという世界観(2話で見せた、IFではなく!)。
ガンダムとエヴァを並べると、ついに、GQuuuuuuXというアニメの本質が見えてくる。
そう、機動戦士ガンダムGQuuuuuuXはシン・エヴァンゲリオンなのだ!
つまり、ガンダムという呪縛を終えるための作品なのである。
最終話を見るべき理由
GQuuuuuuXはガンダムらしくない一方で、エヴァオマージュから考えると、GQuuuuuuXはガンダムシリーズを終えるための作品だと考察しました。
そうすると、ガンダムシリーズにいかに幕を下ろすのか大変気になりませんか?
シン・エヴァンゲリオンの、続編を許さない終わり方は非常に腑に落ちたので、そういった展開になるのではないかと予想しています。
最後に
ストーリーを酷評しましたが、キャラを中心に見ようと思うと、ファーストガンダムなどからサブキャラが多数出演しており、かなり楽しめる作品です。そして、終わらせ方に一工夫あるのではないかと期待しています。そうでなかったら、ただの同人誌になっちゃうので。
ただ、11話まで見て、僕はGQuuuuuuXをガンダムと認めていません。なので、GQuuuuuuXを連呼した一方で、機動戦士ガンダムGQuuuuuuXはこれ含めて3回しか書いていないんですよ。